お湯を使った方が氷を早く作れる理由
家庭で氷を作るとき、「水を冷凍庫に入れてもなかなか固まらない」と感じたことはありませんか?実は、常温の水よりも一度沸かしたお湯を使うほうが早く凍ることがあるのです。これは「ムペンバ効果」と呼ばれる現象です。
ムペンバ効果とは?
ムペンバ効果とは、特定の条件下で温かい水のほうが冷たい水よりも早く凍る現象です。
完全に解明されているわけではありませんが、以下のような要因が関係していると考えられています。
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溶存ガスが少ない
沸騰させたお湯には空気や不純物が抜けており、結晶ができやすい状態になっています。 -
蒸発による体積減少
温かい水は冷える過程で一部が蒸発し、凍らせる水量が少なくなります。 -
対流が活発
冷めていくときの水の流れが激しく、均一に冷えるため凍結が早まると言われます。
家庭で試す方法
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水道水を沸かし、しばらく冷ましてから(60〜80℃程度が目安)製氷皿に入れる。
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可能なら金属製のトレーを使用するとさらに効果的。
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冷凍庫の奥の温度が安定している場所に置く。
注意点
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熱すぎるお湯を入れると容器が破損したり、冷凍庫の温度を上げてしまう恐れがあるため注意。
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効果は環境や条件に左右されるため、必ずしも毎回成功するわけではありません。
この方法を知っておくと、急いで氷を作りたいときや実験感覚で子どもと試すときに役立ちます。
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