ごはんがまずくなる?意外と知らない炊飯器の「保温モード」の落とし穴
炊飯器で炊いたごはんを、そのまま保温モードにしておけばいつでも温かく食べられて便利――そう思っていませんか?
実は、その「保温」がごはんの味を大きく損なっているかもしれません。
今回は、炊飯器の保温モードにまつわる盲点と、よりおいしく保存するための対処法をご紹介します。
保温モードのしくみ
炊飯器の保温モードは、炊き上がったごはんの温度を60〜75℃程度に保ち続けることで、食中毒の原因になる細菌の繁殖を防ぎながら、冷めにくい状態をキープする機能です。
一見とても便利な機能に思えますが、実はこの温度帯がごはんにとってはあまり理想的とは言えないのです。
保温モードの「3つの落とし穴」
① 水分が飛んでパサパサに
高温での長時間の保温により、ごはんの表面から水分が蒸発してしまい、パサついた食感になります。
② 黄色く変色してしまう
保温時間が長くなると、酵素の働きや酸化が進み、ごはんが黄色っぽく変色することがあります。見た目が悪くなるだけでなく、風味も損なわれます。
③ 臭いが気になるようになる
炊飯器の内釜にこびりついたでんぷん質が焦げ、独特の「こもった匂い」がごはんに移ってしまうことがあります。
ごはんをおいしく保存するには?
保温モードに頼りすぎないための、簡単で効果的な方法を紹介します。
◎ 冷凍保存がおすすめ
炊きたてのごはんをラップまたは保存容器に入れて冷凍保存すれば、味や水分をほぼそのまま保つことができます。
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ごはんは1膳分ずつ小分けにする
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ラップで包んで粗熱を取ったらすぐ冷凍庫へ
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食べるときは電子レンジでそのまま加熱
これだけで、炊きたてに近いふっくら感がよみがえります。
まとめ
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炊飯器の保温モードは便利だが、長時間の使用は味を損なう原因に
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ごはんは冷凍保存する方が風味・食感ともに◎
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「炊きたてを冷凍」が一番おいしく食べられるコツ
「保温しておけば楽だから…」という習慣を少し見直すだけで、ごはんの味がぐっと良くなります。日々の食事をもっとおいしく楽しむためにも、ぜひ参考にしてみてください。
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